お念佛からはじまる幸せ

2019年3月4日月曜日

インド インド インド(3)

確かにこの内容で、日本では恐らく入手できない代物だ。これを日本語に翻訳した先人に脱帽する。
旅は軽装に限る。赤い小さな物入れ一つで、なんとか旅を乗り切った。そのためには、成田のホテルに前泊し、温度差に耐えることができるであろうものだけ身につけて、スーツケースはホテルへ預ける。預かりませんというから、帰ってきたら、日中のルーム使用をするからというとOKです。荷物を預ける。本当に必要な最小限のものだけにして、カミソリも入れていない。中々に苦労する。沢山もつのは簡単だが、ぎりぎり削り落とそうとすると、難しくなるのは、文章つくりと同じようなものだ。人生の最後に、お棺の中へ何を
持っていくというのだろうか。一度入って見なさい。狭いから。その練習だと思えば楽しい。
おかげで、道中は楽だった。着ていたものも、途中で飽きたら、ホテルの売店で適当に間に合わせて、不要品はバスの中でドネーション袋に入れてくる。わがまま、贅沢といえば贅沢だろうが、命永らえて、戻ることができたのだから、多少のことには目を瞑ろう。
歳のせいだろう。帰って来たら足が張る、つる。疲労回復にマッサージ。体重は思ったより減っていない。時差のせいか、旅先の二日目くらいから、食がなくなる。スイーツだけは入る、ささやかに。カレーを食せなかったのは残念至極。あと2日もすれば、元に戻るだろう。
インドから帰ってすぐ、ベンガルの虎が絶滅したテレビ番組をやっていた。インドでは虎
は特別の存在だったのだろう。虎の骨が薬になる。密漁で絶滅した。他地域から雌雄番で
運んで来て、折角仲良くなったオスが、公園内の居住者に毒殺された。人間ろ虎との生死を賭けた戦い。ますますパイの人生の意味が重くなる。これを縁というのだろう。
自宅の本棚に、読みもしないのに買い込んでおいた、タゴールのギタンジャリが目についた。パイの英文も読まなくては。新しい英和辞書でも買い込んで、少し英語にでも挑戦しようか。あの仔犬のためにも。
                                                             2025/1/24

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