お念佛からはじまる幸せ

2019年8月27日火曜日

生かされて

なんだか分からない写真です。自宅の裏の、側溝の、グレーチングの下50センチメートルに咲いた花です。花の名前は知りません。どなたかご存知のかた、教えて下さい。
反射して少し水があるのがわかります。水と光と空気があれば、このように、まるで刑務所のなかの囚人のような環境でも、花が咲いていることに、感動します。
グレーチングを外して花を救助?して、地植えしてあげたいような気にもなりますが、私たちも、孫悟空とお釈迦様の手にひらのお話のように、大宇宙の中、地上というグレーチングになかで、水を空気と光をいただき、生かされているのでしょうか。
生かされているといえば、NHKの夕方のラジオ放送で、全盲のセーラー岩本光弘さんのインタヴューをお風呂の中で聞きました。体を洗うのを忘れる位、素晴らしいお話でした。特に、日本に近づいてから、低気圧にあい、6メートルを超える波のなかで、エレベーターのように上がったり下がったりして、12メートルのヨットがもみくちゃになり、生きた心地がせず、死ぬかと思ったというくだりは、感動ものです。
辛坊治郎さんと一度、日本からアメリカへ横断に挑戦し、クジラと衝突して失敗した経緯があり、横断成功は、本当の喜びだったでしょう。
生死を分けるような冒険を経験した人にしか語れないような、言葉が出てきます。人間本当の難儀を経験しないと、生きる喜びを語ることができないのかもしれません。
東から受ける太陽の暖かさで、西の方向を知って、航行するという言葉など、落涙ものです。普段、阿弥陀様は西方浄土においでです、さあ行きましょうなどということは言っていても、首筋に受ける太陽の暖かさで、西方を意識しているでししょうか、普段の生活のなかで。目が見えないからこそ、言える言葉です。
目をつぶって、首筋に受ける太陽の熱で、西方を思いましょう。極楽浄土を思いましょう。心の底から、ああ生きていてよかった、私は生かされていると、岩本さんは思ったそうです。クジラ事件のあと、心ない人たちから、かなりきついバッシングを受けて、それでもめげずに、この大冒険を成功させた、岩本さんに、それこそ心から、おめでとうを贈ります。2019.08.27

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