お念佛からはじまる幸せ

2019年6月19日水曜日

ご転居のお知らせに

ご転居者様
たまたま、半世紀来の知人から、転居通知が届いた。学友というには、畏れ多い方と、もうお一人は、三親等縁者の旦那さんから。どちらも葉書に、それぞれ、肉筆の文字が添えてある。パソコンという道具は、年賀葉書を作るための道具とお考えの方が多いようにお見受けするが、沢山来るお年賀も、印刷ものは、余り好んで読みたくはない位、やはり手書きの字は嬉しい。
自分の字が、うまいとか下手だとか、思わなくなって久しいが、DNAも世界で我一人、字
も、自分の字は他人には書けない(位下手)と思えば、字の上手下手は論外であり、まず
己が文字で、文章の稚拙もしかり、書いて見ることだと己に言い聞かす。
転居のお祝いを何にしようかと考えたが、ものがあふれ、情報が溢れ、飽食と情報インフレの 世の中で、これはというものがない。
食べ物にしても、時期からして枝豆などよろしかろうが、それとて、当地までご来駕いただいて、三タテ、なりタテ・もぎタテ・うでタテをご賞味頂くのでなければ、感激は少ない。物品でも、人類の宝を、日々画像で、拝見できる世の中であってみれば、なまじな品でご満足頂くのは難しい。
そう考えると、この拙文に、以前機会があって、書かせて頂いた「みんなのエッセイわたしの初恋」という小冊子が手元にまだあり、これを送ることにさせていただこう。
文の巧拙は問わず、古希過ぎのじいさんの、初恋談義が面白うはずはないが、エッセイ集
に乗せる誘惑に応募したら、新潟地元の出版社に採用された。ボツにならなかったというか、自分がなにがしかの掲載料を払って応募するものであり、掲載されてあたりまえか。
喜怒哀楽書房という名の、俳句大好き経営者(女性)の制作冊子で、小文は、俳句で始めた。
        こきすぎて はつこひがたり もみじもゆ
冊子60ページ「はつこひ」祝人空阿が、拙文である。空阿というのは、坊主もいい加減
歳くってから、子供世代の連中と一週間合宿して、お勉強して正式に、宗から頂いた名前であり、勝手に自分で付けた名前ではない。字面が自分好みであり、自己紹介にも都合がいい。
「空と阿弥陀様の阿で空阿申します。なにか偉そうな名前ですが、頭は空っぽの阿呆という意味です。」
祝人というのは多少解説が必要である。しゅくじんと読んでもいいが、本来この字はほいとと読む。今どきでいえば、差別用語にあたるだろう。乞食のことだ。
お釈迦様は、お弟子を「汝等比丘なんだちびく」と呼ばれた。汝等比丘とは"Oh!You
Begger!" の言いである。俺たち乞食だよなというのが、釈迦の認識で、それが、錦金襴
の袈裟衣でそれぞれの宗派で自分勝手な経文を唱えて、なにがしかのしのぎになるという
のだから、お釈迦様もびっくりだろう。
ご転居様。引っ越しすると荷物が減ってありがたいと考えるようになったのはいつからだろう。大学生三年のころには、本は全部古本屋、家具一切なし、手元に300円というのが、毎月の、月半ば頃の暮らしだった。
お棺には、何も入りません。思い出だけです。今生で、沢山のよい思い出を作り、いつか来るその日に備えましょう。よい思い出を作るためには、まず健康でなければいけません。後期高齢者にして、薬ゼロ。体重56.7キロ。体重測定機の判定94点。極力糖質
を取らないように。甘いものは謝絶。その他の数字知らず。DNA鑑定結果賞味中です。

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