讀賣新聞社 コラム 「四季」ご担当
長谷川 櫂 様
日々、ご担当のコラム、四季を眼福に、いただいております。
貴紙 第53930号 朝刊 新潟版の 四季を 読ませていただきました。
(2026年1月22日)
擂粉木の練って捏ねつて雪来るか 森岡正作氏 の御作とか。
すりこぎのねってこねってゆきくるか
私には、たいへん懐かしく嬉しく美味しい、俳句です。
遠い昔、はるか70年くらいまえ、知り合いから、頂いた芋蕎麦の味を、思いだしました。
雪国の冬、採れたそば粉と自然薯で、正にこの句のように作る、素人の蕎麦の味が、忘れられ
ません。
P茹でると、ぶつぶつ切れて、2寸3寸ほどの長さになるのですが、寒い冬の夜、夜食にいただ
いたこの蕎麦の味は、数ある名店の蕎麦の蕎麦の味とは、一味違い、多分この先、二度とあじ
わうことのできない、思い出です。
ただの、郷愁だよと、若い者には笑われそうですが、舌の記憶は、目より確かな指ざわりの記
憶のように、少しづつ無くなって行く脳細胞のどこかに、しっかり残されているものなのでし
ょうか。
ことばに、命を懸けておいでの、長谷川 櫂 先生の、ますますのご健筆を祈念申し上げま
す。
令和8年1月23日
〒955−0071 祝人空阿