お念佛からはじまる幸せ

2023年6月21日水曜日

宗議会議員 荒井道也 様

浄土宗宗議会議員

 荒井道也様 


南無阿弥陀佛 貴師資料拝読いたしました。せっかくの資料をいただきましたので、なんとか

小納、ささやかな思いをお伝えしたく、拙文を難産いたしました。


予算関連トピック

1 令和5年度総予算24.7億円 前期約1千万円億増

宗教法人特に弊山は、売上目標が立ちません。目標を立てようにも、主たる収入源である

葬儀の、年間執式数の目標は算定不能です。年度によって、かなり葬式数は増減します。全く

読めません、死者数は。ここ10〜20年位がピークなのでしょうか。多死時代とか。

年季法要は、やり方によっては、年季法要執行率の増加を見込まれるかも知れませんが、

これというアイデアが思い浮かびません。単価を下げて、数で稼いでも、増繁減益で終わるで

しょう。葬儀についても同じことが言えます。葬儀一式1万円で集客しても、そうすることで

喪主と寺の関係は一過性の、風が吹いた程度の話で終わるでしょう。両親を知恩院へ納骨した

小納でさえ、総本山からの法要案内にリアクションしたことは、絶えてありません。当時納骨

料は、200万円でした。年に1万円としても、200年はなにもしないでいいか、てなもんです。

そういう一般寺院の集合体である宗が予決算を実施できることは、とても珍しく難有いことの

ように思われます。850年の伝統に従って、事なかれ前例至上主義が蔓延しているであろう

わが宗門において、保守こそわがいのちという人類学的な流れの中では、革新的なイノヴェー

ションなど、望んでも、せんないことでしょう。元祖様の1000回忌まで、わが宗は持続可能

なのでありましょうか。


2 令和5年度予算 一般会計 単年度赤字 住職冥加料改正の影響?

小納晋山の砌、先代からの寺としての、資金フローは、僅かなものでした。先代は知恩院内局

副執事長、宗務では総務部長くらいだったのでしょうか。職務で全国の浄土宗寺院飛び回っ

て、お寺の護持会を作りましょうという働きかけをしていたと、仄聞しますが、弊山は小納代

(28世)で、護持会を設立いたしました。新命冥加料は、私費で捻出いたしました。宗の予決

算のことは、金額が大き過ぎてよく理解できず、かろうじて、貴師の解説が頼りです。そのな

かで住職冥加金云々のお話が出てまいりました。公職選挙法の選挙供託金は、一定の得票を稼

げば、供託金は返還されるそうですが、住職冥加料は永久に返還されません。

せめて、本人極楽往生のお餞別代わりに、無利息でもかまいませんから、宗から、紙箱と支離

滅裂な弔辞はご遠慮申し上げますので、御奠香金一封を、御下賜賜われれば、檀信徒一同欣喜

雀躍いたします。ちなみに、平成2年現役の衆議院議員死亡時、陛下からの御香典は5万円で

した。

住職就任冥加料は寺を購入するための、必要経費なのでしょう。ちょうど、お相撲さんのOB

が、部屋を持つために必要な経費は、まあ、ざっと1億円程度かなとか、巷でうわさがあるよ

うに。親方名跡費用は本人死亡または部屋閉鎖の際、相続人または本人へ返還されるのでしょ

うか。それにしても、お相撲さんの世界は景気がいいですなあ。坊主に比べて。それとも、総

大本山のトップを目指して、二当一落などと言われているのでしょうか。つまり2億円使えば

当選で1億円なら落選だ、とか。宗務総長選挙で、きな臭い話が聞こえてきたのは、いつだっ

たでしょうか。空耳だったのでしょうか。

小納、数字について認知機能低下著しく、住職冥加金制度が頭に入っておらず、他の諸賢師に

おかれても、このことの明細は認知されておられないのではないでしょうか。したがって、この

ことを話題にされるときは、いつ、どう変わったか、ビフォー・アフターで、ご面倒でも、お

示しいただけると、大変難有いと思います。弊山次世代へのリレーの際は、やむを得ず冥加金

のことも勉強せざるを得ませんが、冥加金減収予測が、いかなる状況認識でのシミュレーショ

ンなのかもよくわかりません。ご教示ください。お勉強会があればいいなと考えます。

組でやると組長がからんできますので、貴師が動かれて、弊山をお使いになれば、うまくゆく

かも知れません。応分の費用は、捻出させていただきます。若手や、お檀家のご参加をお願い

して、各位お知恵をお借りするのもいいかも知れません。

そういうお勉強会なら喜んで参加させていただきます。100年1日のような、講習会はもう

沢山です。事業消化と前例主義のミックス講習会は、いくらやっても、どうにもなりません。

やっている本人は、仕事しているような気になるのでしょうが、仕事ごっこ、会議ごっこで終

わりです。老い先短い小衲に、生きる喜びの瞬間をお与えください。


3 令和5年度一般会計 予算と決算の比較で見えてくること

予算というものは、立てた以上は使ってしまわないと、次年度で予算化できないという、制度

的な欠陥があります。ある程度の目安的な予算を立てた上で、現実に合わせて事業を行って行

く、言うは易く行うは難いのかも知れません。

がんじ絡まりの窮屈な予算では補正・ほせいで走り回らなくてはなりません。倉庫の棚のよう

なもので、目的的に作っても、あっという間に、当初考えていた仕組みとは、かけ離れて、現実

と乖離します。その度合は、法律と現実の乖離と同じようなものと考えますが、いかがなもの

でしょうか。

ほんとうにこれがやりたい、これこそ事業だと各セクションから、予算争奪バトルを経て、宗

議会で揉める、もめるようになって欲しいと思います。それには、教区においても、教区議会の

なかで、教区長・教化団長・事務局・その他がほんとうに、この教区なんとかしなけりゃどう

にもならないぞと、先が見える奴が、先の見える話をしないと、進歩がありません。小納のさ

さやかな経験で申しあげれば、人の集団では、つまり、会社であろうが、地域団体であろう

が、当たらず触らず仕事せず全方位外交で行くことのできる人が、重用されるようです。

先が見え過ぎても周りは付いてゆくこができません。浮いてしまった本人は、世界へ怨嗟の声

を投げつけ、投げられた方は、萎縮し、大きな魚に狙われた、小魚のように、とかくメダカは

群れたがるのが世の常でしょう。

知に働けば角がたつとか。小衲、働くほどの知恵は持ち合わせておりませんが、教区内で小納

を「辛口」と評する方もおいでのようです。小衲酒は「うま口」を好みます。飲めないくせ

に。

教区会議などという、あっても機能しない制度は廃止すべきです。新潟教区の現状では、教区

議会を廃止すべきです。

東京は議会そのものがなかったというふうに記憶していますが、記憶違いでしょうか。

本当は、一番機能しなくてはならない、組織なのです、教区議会が。そこで、教区の将来も、

事業も、予算もすべて議論し尽くして、最後に多数決で、決して行く。議会とはなにか、一

から、教師全員学び直す必要があるように思われます。知らない者、分からない者がいくら集

まってもどんな結果も望むことはできません。会議ごっこです。

教区議会を廃止したうえで、次の段階で、我が教区の現状に鑑み、人・金・時を考慮のうえ、

宗の規定にない、役職者の会議などという、訳の分からない会議のマネ事で、人・金・時を無

駄遣いしていないで、宗の課金を納入するものすべてが参加する、教区の総会を開催すべきで

す。株式会社に株主総会があるように。

小衲力及ばず、前・前教区長時、目くそほどの、教区改革に寄与できただけで、思い半ば、な

にもできずに、任期を終わってしまいました。

教区制度の見直し、当教区の組数の見直し、なにより教区議会の見直し、やることは山ほどあ

っても、能力の限界、力の限界を、感じざるを得ませんでした。

そもそも、我が民族は、話し合いは苦手で、まともにやり合うと、喧嘩になり、不規則発言の

ペナルテイを食います。小学校から、デベート訓練されている民族もあるようですが、彼らは

リングの上で戦うスポーツのように、甲論乙駁を楽しんでいます。信じるところは甲、乙の立

場で言えばどうなるかといことを、考えるところから、余裕と楽しさがうまれるのでしょう

か。子供のころからの、教育・文化・風土について東洋・西洋の違いを感じます。


4 令和5年度予算特別会計 新型コロナウイルス給付金の廃止

弊山の寺院等級は下がり続けているのに、去年よりも、約10万円加金が増加。はて?原因はコ

ロナ給付金がなくなったことなのでしょう。ウイズコロナってなんだかよくわからない言葉で

す。我が宗には共生 ともいき という大宣伝文句があります。癌とも共生・ウイルスとも

共生・お念仏で共生。

   きょうもまた こころたがやす おねんぶつ

ウイルスなどまともに相手にすべきではありません。宇宙に偏在するダークマターの一種と思

えば、精神安定に寄与するでしょう。生物でもなく鉱物でもなく、何者なのでしょうかウイル

スというものは。人類などより、余程早くから地球に住み着いておいでのようですから、その

知恵はとても人類の及ぶところではありません。

コロナのワクチンは悪魔の薬だと、真顔で言っている御仁が、身近に存在します。初回のワク

チンを打っていただいてから3年になりますが、小納まだ極楽往生できずにいます。6回もワク

チンを打ってもらいました。我が国の同調圧は、太平洋高気圧の比ではなく、高いようです。

今回の武漢熱騒ぎのような、一過性の現象にいちいち対応して、制度をいじくっていると、制

度が疲弊します。なるべく、マサカという言葉、想定外という言葉は使わないようにしたいと

考え、常在戦場・常在戦場・常在戦場とお念仏の合間には、唱えています。貴師のいわれるよ

うに、管理できれば、危機ではないのです。

国の政策でも骨太だとか異次元だとか、掛け声は勇ましいのですが、人間を心の底から動かす

ような、哲学は見えて来ません。いでよステーツマンといいたくなります。この心は、独裁者

願望へ直結します、ナチス・ドイツのように。独裁者国家の国民は、それなりに幸福で、檻の

なかのウサギ、飼われているペット程度には、満ち足りているのでしょうか。


5 令和5年度予算 特別会計 未計画の事業に予算が付く・・・?

素晴らしい。AI使って、富嶽(いささか古いか)で計算して、多分こういう事業が見込まれるの

で、今のうちに予算化しておきましょう。お友達内閣に、お友達がナシ(話)つけておけば、

いくらでも、打出の小槌のように、お金は出てきます。宗門の中では、いかにもありそうな話

です。いいなあ。うらやましいなあ。

わが三条市の実話です。それほど古い話ではありません。まあ、半世紀ほど前、市の議会であ

あでもない、こうでもないと議論をしても結論が出ない中で、弊山からほど近く、弊山お檀家

である、藝妓置屋兼料理屋があり、市会議員の気心合う連中が集まり、実質的な、議会運営委

員会を酒盛りし、話はそこで、即決していたと、聞き及んでいます。その費用も、多分、議会か

ら出ていたのだろうと邪推しています。三条では若松(芸者置屋の屋号、廃業)へ先生方が集

まっていました。なぜこの会場だったのでしょうか。当時、三条市長の二号さんは、この置屋

さんが供給元でした。

国会は赤坂へ、宗は先斗町へ、時代は変わっても、人間という畜生の本性はそう変わらないよ

うです。

経験で言うのですが、なぜか与野党で揉める中、いつの間にか、話が収束したときは、内閣の

機密費が動きました。時の内閣官房副長官と大蔵省(当時)から派遣されてくる秘書官の立ち

話が小耳に入りました。

「あれ、600万なら安いものだった。」何の話だったのかわかりません。

宗門も、先斗町で一杯飲めば、簡単でしょう。アジヤ人です。日本人です。なにわ節です。

余談ですが、ちなみに三条市、藝妓置屋さんは全滅、シーラカンスのような、小納の同級生ク

ラスの藝妓さんの生き残りがほそぼそ生存しています。花町文化は当市では間もなく死滅しま

す。


予算関連トピック


1 一般質問 旧統一教会問題派生の被害者救済法でお寺の寄付はどうなる

弊山での事例。かなり前。50年位。ばあさんの永代経を死んだばあさんの倅が返してほしい

旨の申し出がありました。下さるものは頂戴しますが、返せというものは、お返し致しまし

た。布施・喜捨・お賽銭。

高額集める方、集まる人種は、大変ですなあ。坊主は乞食です。


2 一般質問 浄土宗特別職の退職慰労金って必要?

そもそも論で、特別職そのものの意味もわからず、ここに触れることは、できない小納ですが

まあ、なんとか見当をつけて、以下を続けます。


源泉税のこと

税務署は怖い存在です。財布の中まで手を突っ込んできます。用心しましょう。小遣い帳の世

界、どんぶり勘定で生きて来れた、おてらさまがたは、至福の世界にお住まいです。

お布施いただいて、財宝二施功徳無量とか言っておれば済む話ではありません。お布施いただ

く感覚しかないのでしょうか。領収書のいらない金銭を日常的にやりとりしている人間は、怖

いもの知らずなのでしょう。えー!給与って、税金かかるんですか。退職金て税金かかるんです

か。出す方も、もらう方も、バケツの中で、放射性物質をかき回した人たちと、大同小異のよ

うに感じます。


天下りのこと

宗も国も地方自治も、そこに携わる人々は、ひたすら組織を肥大化し、役職を量産し、天下り

先を確保するのために、この世に生まれてきたのでしょうか。

縁なき衆生度し難しとか。小納、天下りとは縁なき衆生だから、度し難いのでしょう。自分が

県庁OBなら懸命に天下り行く先を探しているに違いありません。そして、天降る先がなく、己

の生き様を反省することなく、天下り先がないことについて、世を恨み、他人を恨んでいるに

違いありません。

弊山お檀家の、県警察OBで、行く先なしで定年の人がいます。上司にへつらわず、ごく普通

に生きてきた、当たり前の人材です。言うべきは言い、さほど出世せず、ストレス無く余生を

送っておいでの方の、お人柄を好ましく思います。


3 浄土宗と総大本山の関わり方と支援はどうあるべきか


金には口が伴います。金は出すが、口は出さいないというのが、古きよき株主でした。昨今は

ものいう株主がという言葉が成語になりました。金も口も出すのは当たり前で、なんとか少し

でも、自分たちの意見を反映してほしいから、その会社の株式を買う。どんどん買って、全部買

えば、その会社は自分のものになる。

浄土宗でも、各寺院から出資金をつのり、出資額に応じた発言権を付与し、総本山大本山をと

わず、末端寺院でも、出資者への還元を考えながら、寺院を運営してゆく。株式会社浄土宗の

誕生であります。うかうかしておれません。檀家争奪戦に破れたお寺は廃寺。住職失業。そう

いう事にはなりません。

宗内調停のささやかなお勉強で学びました。宗教法人、一般寺院の住職は最高裁判所の裁判

官より身分保障されています。一旦住職に任命されてしまうと、余程のことがない限り、住職

の地位は剥奪されないことを学びました。

歩いて東京・京都まで往復していた時代の成り行きには、とらわれず、お気に入りのご法主が

おられる本山へ身をよせ、ご法主が代わられたら、末寺も動く。中華料理のシェフが異動する

とお客が大挙、動くように。これが本当の大挙伝道でしょう。


なんとか、平穏無事に極楽往生したいものと、念じております。





           令和5年6月22日

               浄土宗法王山極楽寺代28世 祝人空阿 合掌

         祝人は しゅくじん またの読み方を ほいと という。乞食のこと。

追伸

教区報の貴師のつぶやきに、共感して、小衲もつぶやいてみたくなりました。



0 件のコメント:

コメントを投稿