お念佛からはじまる幸せ

2019年7月4日木曜日

往生

歳をとると、だんだん寂しくなる。過ぎた時間のほうが長く、これからの時が短い。今年は後期高齢者の仲間に入った。2年後の免許証更新には、認知症の試験が入るらしい。10時10分の時計を書いてくださいと言う問題が有るぞ、とか、絵を見せておいて、関係のない話に一旦方向転換した後で、さっき見た絵を何の絵だったか、書いてくれとか、今のことを記憶できなくなってきた自分としては、些か、心もとない。
ここのところの葬儀の居士・大姉が、百四歳とか、九十九歳が重なると人生百年時代がきたと考えてしまう。百まで生かされるのですよ。死ぬことができないのですよ。どうしよう。人間で死にたい。動物になって死にたくない。
法然上人は、人寿十歳につづまり、つまり、おいおいこのまま行くと、人生十年時代が来てしまうぞと心配されたようだ。当時の世相を見ればそう考えてしまっても無理はない。
加茂の瓦に死体ごろごろ、羅生門は死体廃棄場、その死体から衣類を盗む盗賊、疫病・天災・戦乱。子供は無事育てば儲けもので、死んだ子供の数だけ、石の小さなお地蔵様がござらっしゃる。親心思うだに哀れである。
昔は往生行儀、往生のための作法があったと聞く。だれも教えてくれないから、自分で勉強するしかない。
いまのところ、わかったことは、以下のとおり。
1.救急車は呼ばない。
2.リビング・ウイルを書いておく。(尊厳死協会に入ろうか)
3.毒キノコを食べたお釈迦様の治療方法は正念だった。
4.時々断食して、食べられなくなったときに備える。
5.ダンボールの棺を準備しておく(だいぶ安くなった)
6.長々しい戒名はゴメンだ。自分で位牌を書いておく。(空阿祝人)
7.写真も気にいったのを選んでおく。
8.通夜・葬儀は飲み食い禁止。(一周忌は盛大に)
9.病院は嫌いだ、病院へ入っただけで、塩梅が悪くなる。(多剤耐性菌の蔓延)
10. 棺の中で、お檀家さんと、お念仏しながら、息を引き取るのが理想。
11.死亡診断書を書いてくれる、医師・歯科医師と仲良くしておく。
12.死亡診断書に自署しておく。(リビング・ウイルとセット)
本稿は、時々書き直すかもしれない。また新しい知見が出てくるだろうから。
(2.)と(11.)は、普段から携行しておいたほうがいい。健康保険証・IDカード
印鑑も。いつどこで、何があるかわからない。
                         2019.07.04




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