お念佛からはじまる幸せ

2020年2月10日月曜日

The Big Short

The Big Short  邦題「華麗なる大逆転」日本人はリーマンブラザーズショックというと分かるのか。
財産とは無縁の小衲であるが、あれだけ騒がれたのだから、よほどのことだととは思っていたが、この映画で気持ちが落ち着いた。
太平楽を詠っているうちに、となりに地獄が口をあけているという図式で、ある意味、勧善懲悪映画でもあるか。
無理が通れば道理が引っ込む、詐欺、犯罪など、金にまつわるスケールの大きな映画ではある。
スケールの大きいというのは、儲けたやつは、1,000億円、2,700億円小さくても800億円、損をしたのは国民で、年金は5000兆円行方不明、確定拠出年金の流失、失業者800万人家を失った者600万人というのだから、これは戦争だ。経済戦争だ。世界中がおかしくなっても不思議ではない。
はじめは、国家補償のついたAAAトリプルA格付けの債権だったのが、最後には、犬の名前で組んだローン、金曜日に組めば、月曜日には銀行が買ってくれるという、バブルになる。いけいけどんどん。ジュリアナのお立ち台。
人の欲望は限りがなく、いつか破綻するという先見の明ある少数が、ぼろ儲けした。この
映画あえて言えば、主人公はマネーだろう。人がマネーに踊らされている。
地球の周りを太陽が回っていると人々は信じていた。だって見えるじゃないか。いや。動いているのは、地球だ、発見者は喜んで、周囲を啓蒙する。それでは、具合の悪い者、権力者は、否定する。発見者は入牢となる。権力に歯向かう者は、いつも抹殺される。
グリーンスパンなる者が、何者かわからないが、この国家ぐるみの犯罪に手をかしたという歴史的な汚名は、甘受しなければならないだろう。
かの国アメリカのFRBという組織がどういうものか不勉強だが、ブレグジットとは無関係ではあるまい。血は水より濃いのだ。

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